新潟華僑華人総会成立記念レセプションにおける王華総領事のご挨拶
2010/12/18

 尊敬する恵京仔会長、ご来場の華僑華人の皆様

 尊敬する小野議長、森副知事、篠田市長、志田議長並びにご臨席の新潟各界の皆様:

 本日は新潟県各界の皆様方よりご支持を賜る中、70年におよぶ並々ならぬ歴史をもつ新潟華僑総会が新潟華僑華人総会と改め、新たな出発点を迎えられたことを中華人民共和国駐新潟総領事館並びに私個人の名において心よりお祝い申し上げます。この晴れ晴れしい一時をこのように大勢の皆様方とともにお祝いすることができ、たいへんうれしく存じます。

 美しい情景に富むこの新潟の地に、夢を胸に抱く中国人は早くも約100年前から踏みしめており、時代の移り変わりと歴史の洗礼をヘて、去年までにはその数がおよそ6000名に至りました。この100年を顧みますと華僑華人あるいは留学生のみなさんはそれぞれの生業あるいは勉学に勤しみながら、地域の皆さんとの親睦、地域貢献を図り、さらに中国と日本の架け橋になり、中日友好関係の発展に寄与されてきました。本日をもって再生を迎えられた新潟華僑総会は70年前に創立され、恵京仔現会長のお父様が初代会長を務めめられていました。恵京仔会長はこの新潟で生まれ育ち、日本の教育機関に進み、昭和大学医学部卒業、新潟大学医学部研修を経て医学博士の学位を取得し、47年前に病院を立ち上げ、数多くの地元患者の皆さんを助け、日本社会に貢献されたと同時に、精力的に華僑活動と中日交流に取りくみ、中日友好の発展に尽力されてきました。この度新しく立ち上げられる新潟華僑華人総会の会員の皆さんは大部分が20世紀の80年代末か90年代の初め以後日本にきた方々であり、その中副会長と理事を務められる皆さんの多くは日本の大学で修士以上の学位を取得し、地元の皆さんから暖かくしていただく中、その居に安んじて、生きがいのある生業に励まれていると、また、皆さんは今後一丸になり、華僑華人の相互扶助、地元との融和そして中日友好のために努力される決意を再確認するところだと伺って喜ばしく思っております。この場をお借りし、在新潟中国人にご支持ご厚情をいただいた新潟各界の皆様に厚く感謝の意を申し上げたいと思います。また、日本社会に溶け込むように懸命に努力し、華僑華人の親睦と華僑華人社会の福利福祉増進、そして中日友好のため尽力された華僑華人の先達の方々並びにこの度新潟華僑総会の再生、再興にあたり、努力されてきた華僑華人の皆様方に深甚なる敬意を表したいと思います。

 海外の同胞に対し、その合法的な権益を守るのみならず、在住している国々の法律を遵守し、その風俗習慣を尊重する上で、地元の皆さんと学びあい、助け合い、和やかに交流し、又、在住国の発展そして在住国と中国の友好関係を促進させる大いなる力になっていただきますよう、中国政府は望んでおります。本日の新潟華僑華人総会の発足を機に、新潟の華僑華人の皆さんはいままでより助け合い、親睦を深められますよう、また、この新潟の地に愛着を持ち、新潟の社会とさらに密着し、新潟の発展のため尽力、そして新潟と中国の交流の舞台で活躍されますことを期待しております。

 最後になりましたが、新潟華僑華人総会のご発展、中国と新潟の交流はますます拡大するようお祈り申し上げまして、私の挨拶と代えさせていただきます。

 どうもありがとうございました。

2010年12月18日